お客様と話をしていると、永住ビザと帰化の選択を、どちらが簡単に取得できるかで決めようとしていると思うことがあります。
永住ビザと帰化は全く別物です。
永住ビザは外国人として日本に住み続けるためのビザですが、帰化は日本の国籍を取得し以前の国籍を失うことになります。
永住ビザの申請先は入管ですが、帰化の申請先は法務局です。
全く別の制度なので、どちらが簡単かというのはあまり意味はありませんが、それぞれの要件について理解することは大事なので、整理をしてみます。
| 項目 | 永住ビザ | 帰化 |
| 在留期間 | 10年以上 | 5年以上 |
| 就労期間 | 5年以上 | 3年以上 |
|
年収要件 (扶養家族なしの場合) |
5年連続 年収300万円以上 |
生活できればOK |
| 社会保険 | 過去に遡って支払ってもダメ | 申請時までに払えばOK |
| 日本語能力 | なくてもOK | 小学校3年程度が必要 |
この表から、日本語能力を除いて、永住ビザより帰化申請の方が要件が緩やかであることが分かります。
小学校3年程度の日本語能力がなければ、帰化はできません。
しかし、小学校3年程度の日本語能力があれば、永住ビザより帰化申請の方が要件としては簡単であるといえると思います。
永住ビザにするか帰化にするかは、一生にかかわる重要な問題です。取得の難易度で決めるような問題ではないので、慎重に検討してください。
「日に新た」＠神戸
小原行政書士事務所
ホームページ：http://www.kzohara.com/visa/ ビザ申請(在留資格)