2025年4月時点で永住許可申請の審査期間の長期化について考察します。
2024年11月にも、同じテーマで投稿しました。その時の要点は以下のようなものです。
- 東京の審査期間は16か月 (500日)、神戸は8か月
- 東京の受理総数は2023年4月から右肩上がり、神戸は2024年6月から増えだした
- 東京は構造的な問題で改善は難しい、神戸は入管の努力で改善の可能性はある
当事務所が扱う申請は神戸入管が中心ですが、直近で新しい在留カードをお届けしたお客さまの審査期間は5か月(152日)で、8か月程度を予想していたので意外でした。
公開されている国の統計データを使って、東京入管と神戸入管の永住許可申請の審査期間を調べてみたいと思います。
東京入管
2024/04 | 2024/05 | 2024/06 | 2024/07 | 2024/08 | 2024/09 | 2024/10 | |
①受理総数 | 43444 | 45033 | 47284 | 49823 | 51448 | 52128 | 51827 |
②申請数 | 3239 | 2820 | 3791 | 4402 | 3565 | 3204 | 3709 |
③処理数 |
1230 |
1533 |
1856 |
1935 | 2512 | 4006 | 2831 |
(②-③)/① | 5% | 3% | 4% |
5% |
2% |
-2% | 2% |
2024/11 | 2024/12 | 2025/01 | 2025/02 | 2025/03 | 2025/04 | 2025/05 | |
①受理総数 | 52117 | 52687 | 51392 | ||||
②申請数 | 3122 | 2801 | 2237 | ||||
③処理数 |
2231 |
3469 | 2892 | ||||
(②-③)/① | 2% | -1% | -1% |
|
神戸入管
2024/04 | 2024/05 | 2024/06 | 2024/07 | 2024/08 | 2024/09 | 2024/10 | |
①受理総数 | 828 | 853 | 906 | 1070 | 1181 | 1260 | 1300 |
②申請数 | 128 | 104 | 176 | 220 | 171 | 115 | 173 |
③処理数 |
79 |
123 |
56 |
60 | 36 | 133 | 96 |
(②-③)/① | 6% | -2% | 13% |
15% |
11% |
-1% | 6% |
2024/11 | 2024/12 | 2025/01 | 2025/02 | 2025/03 | 2025/04 | 2025/05 | |
①受理総数 | 1323 |
1203 |
1094 | ||||
②申請数 | 119 | 110 | 85 | ||||
③処理数 |
230 |
194 | 205 | ||||
(②-③)/① | -8% | -7% | -11% |
|
表の一番下(4行目)は、(申請数-処理数)/受理総数で、この数字がプラスなら悪化、マイナスなら改善することになります。
東京は、2024/07までは悪化する一方でしたが、2024/08以降は安定しています。つまり、改善はしていないということですね。
神戸は、2024/10までは悪化しましたが、2024/11からは大きく改善しています。悪化した期間が短いので、もうしばらくすれば正常な状態に戻ることが期待できます。
この表からは、現在の平均的な審査期間も読み取れます。
月単位だと変動が大きいので、直近の2か月で、受理総数/処理数を計算すると、東京は16、神戸は6になります。
つまり,、平均値の話ではありますが、東京の審査期間は16か月で改善の傾向はみられず、神戸の審査期間は6か月で改善の可能性があるということになります。
神戸は春の訪れとともに、長期化の問題は解消しつつあると言えそうです。